オレオレ理論第二弾は、「速い車」にするためのセッティングについて、(マイカーは大して速くないのに)偉そうに、長々と語ります!(笑)

実車ではどんな車が速いのか?

・低重心、軽量、ロングホイールベース、ロングドレッド、慣性モーメント小、グリップ力大、リアグリップ>フロントグリップ、空気抵抗低

理想に近い車は、F1。

F1理論は、ドリフト車にもあてはまる。

(速度域が低いため、空気抵抗はほとんど影響ないけど。。。)

ドリフト車でいう速い車とは?

そもそも、ドリフト走行は、グリップ走行より遅くなる。

速く走るためには、いかに「ドリフトしないか」がポイントになってくる。

ドリ車なのに(笑)

ただ、ラジドリはタイヤがカチカチで非常に低μ。

やむを得ず?ドリフトせざるを得ない場合もあるので、最低限、最小限の浅い角度で行う。

いかにトラクションを稼ぐセッティングと操作を行うかが胆。

しかし、それでは競技において角度不足を取られるのでは?

速く走りたいなら気にしない。笑

最低限、最小限のドリフトで速く走るというのは、相当なグリップセッティングと技術を要する。

速いというのも、簡単なことではなく、努力の賜物と思っています(笑)

ただ、トラクションがかかって直進と浅角が速いだけで楽しいか、というと、そうではない。

ラジドリは追走が最大の醍醐味なので、先行車に合わせて深い角度での速さも必要。

速ければ、空ぶかしをして相手に合わせて遅く走る事は可能だし、後追いで置いていかれることもなくなるが、遅い車では、どう頑張っても速く走れないので寄せられず、楽しくない。

実車のD1グランプリでも、どれだけカッコよく走っても後追いが先行車に大きく離されると、NGC(ノーグッドチャレンジ)となり減点される。(2019年シリーズに採用されたルール)

結局、競技志向であってもなくても、直進、浅角、深角のどのシーンにおいても速いマシンである必要がある。

結果的に、速い車を目指していけば、競技でも戦える車になる。

自分は、そう信じています。

以下、速い車セッティングの主なポイントを紹介しますが、細かくは「セッティング実践編」で紹介しているので、ぜひそちらもご参照ください。

なお、走行スタイルは人それぞれで、速さではなく実車のような挙動を追い求める方もいます。

どの走りがいいというものはないので、お互いの走りをリスペクトしあいながら楽しみたいですね!

フロントまわりのセッティング

直進、浅角で速くしたいだけなら、フロントは直進状態のときパラレルになるようにすればいい。アッカーマンは気にする必要ない。

加えて深角でも速くするには、フロントタイヤが抵抗にならないよう、常にフロントタイヤが転がるセッティング、つまりアッカーマンセッティングが重要。

アッカーマンセッティングについてはオレオレ理論#1で紹介しているので詳細は割愛。(参考になるか分かりませんが。。。)

あと、切れ角を可能な限り増やすことで超深角でも失速しないようにする。

フロント全体をできるかぎり軽量化。

例えば、マグネット式ボディマウントは重くなる&重心高が上がってしまうので、出来れば避ける。

リアまわりのセッティング

リアとしては、とにかくトラクション命。

直進、浅角、深角、どんなときも押し押しのセッティングで。笑

特に効果の高いセッティングは以下の通り。

・食うタイヤ銘柄を選択。(サーキット毎に指定がある場合があるので注意)

・新しいタイヤを使う。(磨耗するとタイヤ径が小さくなる。タイヤ径が大きい方がいい)

・タイヤが面接地ではなく点接地になるよう、キャンバー角をつける。(内側接地、外側接地問わず)

・トー角を強めにつける。直進は遅くなるが、コーナー出口からの食いがアップし、最も重要な立ち上がり加速アップ。相当長い直線がないサーキットでない限り有効。

・シャーシは、ややリア下がりにする。

・リアダンパーは、フロントよりやわらかめに。

・リバウンド量を十分確保。

・できるかぎり軽量化をしつつ、重量物は後ろに寄せる。

メカのセッティング

メカは、正直あまり論点は少ないと思っている。

あくまで操作技術とのシンクロ・バランスが重要。

・サーボはハンチングしないように。遅くなります。

・モーターはトルク型を選択。加速重視!

・ターボ、ブーストをオンして、トルクと高回転域を補う。壊れない範囲で高めに設定し、いざというときの最大出力を確保しつつ、普段はおててで加減しながら走行する。

操作技術

結局、一番重要なのは操作技術?!

・常にグリップしながら走れるよう、どこまでがグリップしてどこからがドリフトし始めるのかを把握し、スロットルゼロからMAXの間を、フル活用する。特に、低速時は勇気をもって「スロットル量をしっかり抑える」ことでグリップを保ち、来たるべき加速に備える。

・加速する際は、特にスリップしないギリギリの加速度をもってスロットルを徐々にあげていく。

・ステアリングは常にフロントタイヤが進行方向に向くよう、ジャイロに任せきりではなく手動でもカウンター量を微調整する。

客観的に速さを評価する

速くなったかどうか、感覚での判断では限界がある。

セッティングを変更したり、ニューパーツを投入すると、良くなるはずと思い込む。すると、悪くなっていても良くなったように思えてしまうことがある(プラシーボ効果)。

これが相当厄介!

対策としては、タイム測定をする事で客観的評価を行う。

といっても、ツーリングカーのようなトランスポンダー計測はできないので、プロポのタイマーで手動で測る。(笑)

手動ゆえ、測定は誤差が生じるので、5周以上で測定し、平均値を取る。

走行中にボタンを押すのは相当難儀なので、7PXならプロポのグリップについているスイッチ(PS4)にタイマーを割り付けて、

お腹で押すべし(笑)

あっそうそう、走行ラインもしっかり決めておかないと、意味のない計測になるので注意。

以上です。