セッティングテクを、ちょっとピンポイントで掘り下げて、ブログ形式で掲載していきます!
オレオレ理論なので、間違ってるかもしれませんし、素人が何言ってんだ状態ですし、長文で写真少な目と面白くない事づくしですが、何かしらのヒントになれば幸いです。。。
アッカーマンとは
第一弾は、いきなりムズい、アッカーマン!
アッカーマンは人の名前が由来だが、進撃の巨人に出てくる、一族の事ではない。
車が旋回するときの前輪の切れ角を、外側車輪より内側車輪で大きくすることにより、前後の4車輪の回転中心が同一点となるようにした方式を、アッカーマンステアリングと呼ぶ。 これによりタイヤの横滑りがないスムースな旋回が可能となる。
![](http://rc-drift.secret.jp/main/wp-content/uploads/2019/12/DSC_1197-450x253.jpg)
美しい手書き&撮影(笑)
ラジコンではよく「内切れ」と呼ばれているみたい。
フロントタイヤのそれぞれが、常に進行方向へきっちり向くようにする事で、タイヤと路面の抵抗値を極限まで減らし、車速を無駄にロスさせない、実車同様のセッティングである。
ただし、ドリフト中は、例えば右にステアリングを切ってる時に左に旋回しているので、正直この理論の効果は怪しい。
とはいえ、グリップ走行も多用するし、グリップ走行こそ車速において重要なラジドリなので、結果的にセオリー通りのセッティングが有効であるという事は体感して分かっている。
調整の方向性
と、説明するのはカンタン。
難しいのは、調整方法。
普通、誰もがボディを外した状態で各種セッティングをするが、実はボディを乗せると車高が下がるので、実質乗せた時点で狂ってる(笑)
加速、減速時にもピッチングにより、変化する。
コーナリング時は、さらにややこしいことに、ロールにより左右異なる変化をする。
実車では、アブソーバを電子制御して乗り心地を常に最適化する機構もあるが、ラジコンにはない。ならば、、、
路面等の状況により可否が分かれるかもしれないが、極力変化させないよう、フロントのダンパーは極力硬めにするとよい。
ジオメトリを決めているのは、ステアリングワイパー部の形状と、ロアアーム、アッパーアーム、タイロッドの位置関係と長さ、更にはナックルの形状やキングピン、キャスター、タイロッドの角度・ボールエンドの位置等。
あまりにも関係部位が多く、かつ組み合わせが無限過ぎて、下手にいじると迷子になるので、いじる前は必ず変更前のセッティング情報をメモっておくとよい。
セッティングでよく苦戦するのは、深い角度の時、外切れになるのを修正する事。(私だけ?)
車速を上げるため、直進状態でパラレル設定にすると、なりやすい。
むやみやたらに弄っていれば、そのうち治るかもしれないが、とにかく時間が掛かるので、どこをどう弄ればどう変化するかをシンプルにまとめると、
タイロッドの傾き方(角度)調整で内切れ、外切れ量が調整可能。
例えば、外切れは、ステアリングワイパーがタイロッドを介して外側のタイヤを押し出す量が多く、内側のタイヤを引っ張る量が少ない場合に起こる。
タイロッドは左右どちらも同じ長さなので、左右のストローク量が変化する原因は傾きしかない。
タイロッド(下図の赤色)が、マシン真上から見て真横を向いており、かつマシン真正面から見たとき地面に対して水平になっていれば、傾きはゼロのため、最もタイヤを押す(または引く)量が大きい状態。
![](http://rc-drift.secret.jp/main/wp-content/uploads/2019/12/DSC_0007-450x253.jpg)
![](http://rc-drift.secret.jp/main/wp-content/uploads/2019/12/DSC_0008-450x253.jpg)
これら傾きがある場合、ナックルを押す量がロストしているため、押す(引く)量が減る。
具体的な調整方法の例
ついに核心の設定方法に迫ります!
。。。長文すぎて誰も見てないですよね(泣)
自分の備忘録として、書き続けます(笑)
先に書いたように、タイロッドの傾きをつけるには、
左右非対称の動きをつくる。
それは、ナックルかステアリングワイパーの動きを斜めにすることで実現可能。
つまり、ステアリングを切ると、どっちかが上がり、どっちかが下がるやつ。
ただ、ステアリングワイパーは調整機能はないものが大半だと思うので、ナックル側で調整する。
(斜めに稼働するステアリングワイパーというかスライドラックがあった気がするが、それは効果ありそう。でも持ってないので分からん。。。)
ナックルは、キングピンの角度、キャスターの角度で簡単に斜めに稼働する角度を変えられる。
キャンバー角は変わってしまうが、一番簡単なのはアッパーアームの長さを変える。
ナックル側タイロッドにスペーサーをかまし、高さを変えていけばキャンバー角への影響を抑えられる。
ノーマルYD-2の場合、キャンバー角を減らす、要はタイヤを立てていくと、内側のタイロッドの傾きが減り、外側が増え、結果として内切れが強くなる。
キングピンでの調整の方がキャンバー角への影響は押さえられるが、少なからず何かしらに変化は出るだろう。
その他、タイロッドの傾き変化を与える方法はあるかもしれない。
ただ、アッカーマンが狙い通りになっても複雑に変化が絡み合うため、思った通りのセッティングにするには、変更↔試走を繰り返すしかないだろう。
また何か気づいたことがあれば、訂正や追記していきます!
以上です。