LAST UPDATE:2024.03.03

2021年からエアブラシをボチボチ使うようになりましたが、色々やらかしてしまったので、再発防止として、エアブラシの使い方などをメモとして書いておこうと思います。

文字ばかりで見づらいし、間違っていることやもっといいやり方があるかもしれませんが、もしエアブラシを使ってみたいけどどうしたらいいか分からない、という方も、ご参考として見ていただければと思います!

自分自身、塗装の前に見返し、抜け漏れない準備をして失敗しないようにしつつ、都度気づいたことを書き足していきます。

エアブラシのメリット、デメリット

【メリット】

・夜間や雨天時でも、室内で塗れる。(塗装ブースが必要。なお、タミヤスプレー缶は噴霧量が多いため、塗装ブースがあっても換気が追い付かず室内使用は厳しい)

・噴霧量調整ができるため、細かいところ、入りくんだところに対し、塗料がコテコテにならないように塗りやすい(タミヤスプレー缶では細かいロゴの裏塗りなどは極めて困難)

・タミヤスプレー缶に無い、様々なカラーが存在するし、塗料を混合できるので、実質無い色は無い

・健康や環境を害しにくい水性塗料もあり、水洗いできて楽(ただし、水性は塗面強度は低い)

【デメリット】

・まともに使えるようになるまで、ある程度、いや、まあまあの経験、知識が必要(失敗しながら上手くなっていくしかない)

・道具にお金がかかる

・塗料もタミヤスプレー缶に比べ、価格が高めが多い

・広い面積を塗る場合、タミヤスプレー缶に比べ、ムラになりやすい(平吹きのエアブラシを使うとかなりムラ防止できます)

・準備や後始末、手入れが面倒

用意するもの

塗装を始める前に、以下の道具を準備します。 エアブラシは塗装を始めてしまうと、途中中断がしづらいため、しっかり忘れずに事前準備!

道具の名前説明
エアブラシ一式
(エアブラシ、コンプレッサー)
・エアブラシは0.5mmノズル推奨。ロゴ裏塗りなど細かな塗装は0.3mmくらいでも可だが、詰まりやすい。
・ボンネットなど、広い面の塗装は通常の丸吹きエアブラシではムラになりやすいため、平吹きのエアブラシが必須!
・コンプレッサーはやかましいので、近所迷惑の恐れがある場合は静音性の高いものを選択。
・コンプレッサーは、できたら0.3MPa以上の圧力はほしい。(ラジコンボディーは大きいので圧力が低いと時間が掛かるしムラになりやすい)
プライマー塗料を剥がれにくくするための下地用の透明塗料。タミヤスプレー缶レベルの剥がれにくい塗料なら不要。
塗料様々なメーカーが出している。ポリカ対応の塗料を選択。ネット評判やお試しでお好みを見つける。SHOW UPカラーが有名。
薄め液・塗料に対応した薄め液を用意。
・塗料により、塗料と薄め液の配分は異なるため、説明書や経験により判断。
洗浄液同上。ものにより、薄め液兼洗浄液もあり。
混ぜ棒塗料と薄め液を混ぜるための棒。100均の串を使えば使い捨てで楽ちん。
小皿塗料と薄め液を混ぜるための皿。慣れれば皿を使わず、エアブラシのカップ内で混合も可能。
塗装ブース・ラジコンボディーは大きいため、プラモデル用では小さすぎ。大きめを選択する。
・ダンボール、パソコン用ファン、ダクトを使い、割と容易に自作可能。
照明塗装ブース内を照らすための照明。暗いと塗装状態が分かりにくいので必須。
エアブラシのスタンド途中中断が必要なときに必要。何だかんだで不測の際に使うため、必須。
新聞紙塗装ブース周りにひいておくことで空気中に舞った塗料が床に付かないようにする。
キッチンペーパーエアブラシの洗浄時の他、不測の事態に備え、準備必須。
綿棒エアブラシの先端部品の清掃時に使用。
ボディー・パーツの持ち手ボディーにはタミヤスプレー缶をルーフにテープで固定して持ち手を作る。パーツは棒にテープで固定。
パーツを置く台パーツに固定した棒を差して乾燥させるための台。
マスク塗料を吸い込まないためのマスク。
手袋手が汚れないようにするため。100均の薄手のビニール手袋げおすすめ。
ゴミ袋エアブラシ洗浄時に出た廃液やキッチンペーパーのゴミを入れるためのビニール袋。
お盆エアブラシスタンド、塗料や薄め液などをお盆の上に置くことで、万一倒しても床を汚さないように。

塗装のコツ(失敗事例の対策)

失敗例対策
塗料が途中で詰まったり、ブブブッと出てムラになる(塗料が濃すぎ)・塗料と薄め液の適正分量を、塗料毎に把握しておく
・試し吹きして確認する
・分からないときは薄めにして、徐々に濃くする(濃いよりマシ)
・長時間連続で吹いているとノズル周りに塗料が固まりブブブッと出るようになるので、ノズルを10分置きに清掃する
ボディーに塗料を垂らす・エアブラシの塗料のふたは必ずする
・エアブラシの塗料カップは大きめを採用する
・うがいをボディーの近くでやらない
・塗料を入れてすぐは、試し吹き後、ノズル付近を拭き上げてから塗装する
・蓋をしてかくはんのためうがいすると塗料が空気穴から吹き出す!(蓋してうがい厳禁)
塗料や薄め液を床にこぼす・エアブラシ用スタンドを用意
・継ぎ足しのためにエアブラシの塗料の蓋を中途半端に開けておかない
・エアブラシのエアチューブ付近に物を置かない
・キッチンペーパーはちぎってすぐ使えるようにスタンバイ
・塗料等はお盆の上に置く
ボディーの塗りが甘く、ムラになる・明るめの電気スタンドを用意
・ボディーにタミヤスプレー缶などをテープでルーフに固定して持ち手を作り、多角度で見ながら塗装
・塗装が入りづらいところから先に塗る
・広い面は平吹きのエアブラシを使う。
塗料の粉が出て、スモークやキャンディ塗装の際に粉が混入する・ドライに吹いたあとは粉が出るので、必ずウエットで締める
・スモークやキャンディ塗装前に、エアーで粉を吹き飛ばしておく
部屋中が塗料の粉末に覆われる・換気用のファンが弱いため、増強する
・塗装ブースの周りをダンボールで囲うなどする
手が塗料で汚れる・ちょっとしたことでも使い捨て手袋をする事(もったいぶるとむしろ高くつく!)
塗装強度が弱い24.03.03修正
・最後の裏打ちは、強度の高いタミヤスプレー缶の黒で締める
・タミヤスプレー缶のシルバーはShowupカラーと相性が悪い印象。シルバーは使用しない。
ポリカ表面がザラザラになる・洗浄液でポリカを拭かない!洗浄液はポリカを溶かす。薄め液はOK。
塗面がザラザラのゆず肌になる24.03.03修正
・エア圧高めで近づきすぎで吹くとなりやすい。液だれに気を付けながら、エア圧を低めでウェットで吹く。
塗装中、塗装ブースや電気スタンドなどに塗面をぶつけ、塗装が剥がれる・ぶつけないように細心の注意をはらいながら塗装する。
・大きいブースを用意する。
※裏打ちの段階でぶつけても、初回塗装した色も裏打ちの塗料により溶けているため一緒に剥げるから注意!
塗装したパーツを触ってしまいやり直しになる・必ず作業範囲外の場所に置き、乾かす

エアブラシの手入れ時の注意点

・ニードル先端はとても弱く、多少でも曲がるとまともに吹けなくなるため、あまり頻繁にバラシ清掃しない方が無難。

暫く使わない場合は、何度も洗浄液を吹いておきノズル部分をしっかり清掃した上で保管しないと、次に使うときに塗料が固まって吹けなくなる。