今回は、組み立て・走行準備編シリーズの記事として、2022年発売の新塗料のウレヒーローと、デカールの裏貼りのテストをします!

デカールは、こちらの2種類を使用します。

写真左側は、伸びない透明タイプ。最近は、表貼り用として、こちらの白地タイプを好んで使ってます。こちらは、伸縮性がないので凹凸面にはうまく粘着しない代わりに、表面フィルム付きのため、キズ、高温、多湿、日光に強いです。

一方、写真右側は、伸びる透明タイプ。こちらは凹凸面でもきれいに貼れる代わりに、月日が経つとフチが剥がれてくることがあります。特に大きめのデカールだと顕著かと思います。

で、今回は廃材のポリカを使い、両方のデカールを塗装面側に貼り(文字は反転して印刷します)、プライマー(といってもタミヤスプレー缶のフラットクリアですが)ありとなしの4パターンでウレヒーローを試します。

なお、伸びないタイプの表面フィルムは使わない方が塗料がデカールにしっかり乗るため、使わないことにします。

。。。ウレヒーローを塗装する前に、早くも問題が発覚!(笑)

下の方はプライマー済み。

BLITZのデカールは伸びないタイプのデカールですが、文字の色が薄くなり、黒文字がグレーに濁ってる!(泣)

伸びないタイプは、透明タイプと書いてありましたが、初めからかなりデカールが白濁しているためです。

※当然、表から貼る場合はしっかりと黒に印刷されていますので、問題なく使えます!ボディーの色により、デカール自体の白濁が目立つかもですが。。。

そしていよいよ、新塗料のウレヒーロー!

匂いはそれほど臭くないけど、薄め液の匂いはヤバい(笑)

まあ、私はまだ塗料について素人なので知らないだけで、油性なのできっとこんなもんでしょう(笑)

吹いてみて分かったことは、塗料と薄め液の割合は1:1、もしかしたら1:1.2くらいでもいいかなと思いました。

塗料が早く固まりやすい印象で、途中でエアブラシが詰まりかけ、薄め液を足しました。

ポリカにはしっかりと食いつき、ムラにはなりにくそうに感じました!

今回はお試しなのでちょっと薄めだけど、とりあえず塗り終えました。

途中、薄め液をこぼし、半分なくなった。。。(泣)

なんと、今さらウレヒーローの薄め液(兼洗浄液)はアクリジョンの洗浄液の5倍の価格だと気づきました!(泣)

さすがに塗料に混ぜるのは純正の薄め液を使うとして、エアブラシ洗浄はアクリジョンの洗浄液を使います!(普通に塗料は落ちました)

なお、写真では分からないと思いますが、伸びないタイプのデカールは、白濁のせいか、表からデカールの境界線がちょっと目立ってしまいました。

一方、伸びるタイプはデカールの境界線は全くといってもいいほど分かりません!これはいい!

12時間以上乾かせ、いざ塗装の強度確認!

乾き方としては、アクリジョンと同じくらいで、タミヤスプレー缶より乾燥が遅い印象です。

なんとなくまだネチョッとしてる感じですが、ゴム手袋にも塗れる塗料ということで、こういう塗料な気がします。

若干、伸びないデカールの境界線は分かりづらくなったようです。

まずはひっかきテスト。

これは私的には重要ではなくて、ひっかきそうなタイヤ周りなどにアルミメッシュテープを貼っておけば対策できるからです。

結果は、プライマー有無問わず、剥がれませんでした! ネチョッとしてるから摩擦に弱そうでしたが、全く大丈夫!すごい!

次、曲げによる塗装剥がれテスト。

結果は、ポリカ部分は問題なし! ただ、やはりどちらのデカールも、デカールの境界線が、ちょっと分かりやすくなりました。

これは恐らく、塗料とデカールの伸縮性の違いで、デカールは折り曲げに追従できず、引っ張られた際にわずかな隙間ができたのだと思われます。

最後、粘着テープによる剥がれテスト。

これはアクリジョンのときはダメダメでした。アディクションやヨコモの硬いボディーなら割と大丈夫ですが、柔らかいパンドラボディーや凹凸が多いボディーは、かなり剥がれてきました。アルミメッシュテープで補強しても、ボディーと塗料の間が剥がれて浮いてきました。

今回のテストは、アルミメッシュテープを貼り、何度もおりゃっ!と思いっきり剥がします(笑)

結果は、ポリカ部分は全く問題なし! しかし、伸びるタイプのデカール部分の塗料は、プライマー有無に関係なく、テープの粘着に簡単に持っていかれました!

伸びないタイプの方は、全く問題なしでした! 表面フィルムを使わなかったのが正解だったかも!

伸びるタイプのデカールは塗料との相性が良くないようです。。。簡単に剥がれます。

恐らく、暫くするとアクリジョンのように、塗装が浮いてきてしまい、剥がれるパターンだと思います、残念。

上記3種のテスト結果は下記写真の通りでした!(写真では分かりづらいですが、塗料が剥がれたデカール部分は分かると思います)

この結果から、ウレヒーローとポリカの相性はタミヤスプレー缶に匹敵するか、それ以上の強度と考えられます!

一方、デカールはどちらも一長一短ありますが、伸びないタイプの方が剥がれにくいという点で、軍配が上がりました。

まとめるとこんな感じ。

プライマーあり
+伸びるデカール
プライマーあり
+伸びないデカール
プライマーなし
+伸びるデカール
プライマーなし
+伸びないデカール
ポリカと塗料の相性
デカールと塗料の相性
デカールの見た目の質感

。。。ということで、次のボディーはお試しとしてロゴ文字がグレーになっちゃいますが、伸びないデカールを使います!

プライマーは、無くても良さそうなので、無しにします!

実際にボディーを使い続けると、また違った問題が分かるかもしれないため、そのときはまたレポートしたいと思います。